「富士山に登ってみたいけど、登山初心者の自分でも本当に登れるのかな…」
富士登山って、初心者の成功率はどれくらいなんだろう?そう不安に思って検索された方が多いのではないでしょうか。

その気持ち、よ〜くわかります。私も最初は「途中でリタイアしたらどうしよう」って不安でいっぱいでした。
こんにちは!登山歴13年、のこのこ山を歩き続けている夫婦ブロガー「ちぃとかめぴ」です。
実はわたしたち、1回目の富士登山は無謀な準備で挑んで、本八合目で撤退(失敗)しました。でもその8年後、しっかり準備して再挑戦し、無事に山頂へ立つことができました。

僕はとびきり体力のないヘタレですが、それでも登れました。だからこそ「何をやると失敗して、何をやると成功するのか」を、身をもって知っているつもりです。
この記事では、初心者の富士登山の成功率と、登頂率をぐっと上げるコツを、失敗と成功の両方を経験したわたしたちが正直にお伝えします。
先に結論を言うと、初心者でも、正しく準備して、体力に見合った無理のないペースを守れば、富士登山の成功率はしっかり上がります。逆に、それを知らずに突っ込むと、わたしたちのように撤退することになります。
この記事でわかること
- 富士登山の初心者の成功率はどれくらい?
- 初心者がリタイアする3つの原因
- 成功率を上げる5つのコツ
- 【2026年版】富士登山の最新ルール(通行料・予約)
- 閉山後の富士山に登ってはいけない理由
- 初心者が失敗しない服装・持ち物
富士山登山、初心者の成功率は約50%?【公式な統計はありません】
結論から言うと、初心者だけを対象にした、信頼できる公式の登頂成功率は公表されていません。インターネット上では「50〜60%」「ツアーなら60〜70%」などの数字も見かけますが、調査方法や母数がはっきりしないため、この記事では一般的な成功率として断定しません。
そもそも、登頂できるかどうかは、天候・体調・高所への慣れ・宿泊の有無・歩くペース・装備によって大きく変わります。同じ人でも、条件が違えば結果は変わります。
だから、数字だけを見て「自分も半分くらいの確率で登れる」と考えるより、山小屋泊で身体を高所に慣らし、正しい装備と無理のない計画を整えることのほうが大切です。
わたしたちの「成功率」は、50%(1回目失敗、2回目成功!)でした
これは数字のお話ではなく、わたしたち自身の実体験です。
| 1回目(失敗) | 2回目(成功) | |
|---|---|---|
| 準備 | ほぼ無し(無謀突撃) | 情報収集・装備を整えた |
| 泊まり方 | 仮眠→夜中に出発(弾丸寄り) | 山小屋でしっかり睡眠 |
| 装備 | ボードウェア・ジーパン・ローカット靴・木の杖 | 登山に適した装備一式 |
| 結果 | 本八合目で撤退、数日間歩くのも大変なほど足を痛める…。 | 無事に登頂!下山後も元気! |
同じ夫婦が、同じ富士山に登って、結果が真逆になりました。8年間で登山経験を積んだことに加え、結果を分けた大きな違いは、事前の情報収集・装備・無理のない行程・山小屋泊でした。

数字だけでは自分が登れるかは分かりません。僕らは、準備不足で撤退した経験と、準備を整えて登頂した経験の両方から考えていきます。
なぜ失敗する?初心者がリタイアする3つの原因
成功率を上げる前に、まず「なぜ撤退するのか」を知っておきましょう。初心者が途中で引き返す主な原因として、次の3つが挙げられます。
原因①:高山病
富士山は標高3,776m。空気が薄く、初心者がリタイアする大きな原因の一つが高山病です。頭痛・吐き気・めまいなどが出て、ひどくなると登山を続けられなくなります。
とくに短時間で一気に標高を上げる「弾丸登山」は高山病のリスクが高く、公式にも強く注意喚起されています。
原因②:睡眠不足・体力切れ
富士山の山小屋は混み合い、慣れないと眠れません。寝不足のまま夜通し登れば、体力も気力も削られていきます。
わたしたちの1回目がまさにこれでした。山小屋で眠れず、寝不足のまま夜中に出発。本八合目でご来光は見られたものの、体力・気力ともに尽き果てて「もう帰ろう」と撤退。寝不足はそれくらい登山を難しくします。
原因③:装備不足(特に雨・寒さ・足元)
恥ずかしながら、わたしたちの1回目の装備はスノーボードウェア・ジーパン・ローカットの靴・懐中電灯という、今思えばありえないものでした。
- 重いボードウェアで、登りも下りも足が消耗
- ローカット靴に砂利が入り、下山で大苦戦
- 懐中電灯の電池が切れ、2人で1つの灯りを頼りに無理な姿勢で歩行
- ジーパンとリュックは、もし雨が降っていたら確実にアウトだった
幸い晴れていたから帰ってこられただけで、一度でも雨が降っていたら本当に危険でした。富士山は夏でも夜は氷点下近くまで冷えます。装備をケチると、命に関わります。

あの夜、暗くて寒くて「本当に無事に帰れるのかな…」って本気で怖かったんです。知らないって、本当に恐ろしいことだなって痛感しました。
成功率を上げる5つのコツ|登山13年夫婦の結論
失敗の原因がわかれば、対策はシンプルです。2回目で登頂できたわたしたちが、本当に効いたと感じる5つのコツを紹介します。
コツ①:山小屋に1泊する(弾丸登山はしない)
これが初心者にもっともおすすめしたい計画です。山小屋に泊まれば、短時間で一気に登るより高度順応の時間を取りやすく、身体を休めることもできます。高山病を完全に防げるわけではありませんが、余裕のない弾丸登山を避けることにつながります。
わたしたちの2回目は、八合目の山小屋でしっかり朝まで眠ってから山頂へ向かいました。1回目との一番の違いがここです。初心者ほど、日帰りや弾丸ではなく「1泊」を選んでください。
コツ②:とにかくゆっくり歩き、水分と深呼吸を意識する
高山病対策の基本は、ゆっくり登ること・こまめな水分補給・意識的な深呼吸です。「自分でも遅すぎるかな?」と思うくらいのペースでちょうどいいです。
体力に自信のないわたしたちでも、ゆっくり歩く”のこのこ登山”で登頂できました。スピードはまったく必要ありません。
夏でも富士山の夜は寒いので、水分を取る時も温かいと身体が喜びます。山専用ボトルに関する記事はこちら→山専ボトルの使い方|900mlを5年使った本音レビュー
コツ③:装備をケチらない(三種の神器+防寒・ヘッドライト・サポートタイツ)
最低限そろえたいのは、登山の三種の神器(登山靴・レインウェア・ザック)。さらに富士山では防寒着とヘッドライトが必須です。長い登り下りを支えるサポートタイツも、わたしたちには役立ちました。
とくに膝へのダメージ対策は重要です。かめぴは1回目の下山で膝を痛め、その痛みがトラウマで、なんと4年間も山に行きたがらなくなりました。トレッキングポールやサポートタイツがあれば、あの膝痛はかなり防げたはずです。

下山後、膝が痛すぎてトイレでしゃがめなかったんです…。今はトレッキングポール、サポートタイツのおかげで、長い下りでも膝が全然違います。富士山に挑むなら本当に用意してほしい一枚です。
富士登山成功に必要な装備に関する記事はこちら→登山 初心者の装備|三種の神器とあると安心な物を解説
コツ④:登る前に少しずつトレーニングしておく
富士登山はフルマラソンに匹敵する運動量とも言われます。1〜2か月前から、ウォーキングや階段の上り下りで足を慣らしておくだけで、当日の余裕がまったく違います。
可能なら、高所に慣れるためにお手軽に登れる高い山に一度登っておくのが理想です。高度に行って体調を確かめられるし、自分の体力と装備を「本番前にテスト」できます。…そしてなにより、山歩きが楽しくて好きになれます(笑)
トレーニングの後は、ストレッチが大切!イラスト付きストレッチ記事です→登山後のストレッチ7選|筋肉痛を防ぐ図解を13年夫婦が解説
コツ⑤:天候を選び、ダメなら引き返す勇気を持つ
どれだけ準備しても、天候だけはどうにもなりません。悪天候なら無理せず延期・撤退する。これも立派な成功です。
2回目の富士登山挑戦中に、靴のソールが剥がれて「また来年登ります」と笑顔で下山していくおじさまに出会いました。アクシデントに遭っても、また仕切り直せばいい。山は逃げません。
装備や計画に加えて、万一のけがや救助費用への備えも確認しておくと安心です。→山岳保険は趣味の登山にも必要?救助費用とモンベル・YAMAPを比較
【2026年版】富士登山の最新ルール(ここが昔と大きく変わりました)
ここはとても大事なポイントです。2024年から富士登山のルールが大きく変わり、昔の情報のままだと現地で困ります。2026年シーズンの最新ルールを整理します。
| 項目 | 2026年の内容 |
|---|---|
| 吉田・須走ルート | 7月1日〜9月10日 |
| 御殿場・富士宮ルート | 7月10日〜9月10日 |
| 通行料・入山料 | 1人1回 4,000円(全ルート) |
| 入山規制時間 | 14時〜翌3時(山小屋宿泊者を除く) |
| 入山登録 | 利用ルートのWEBシステムで予約・登録 |
| 装備 | 登山靴・上下セパレートの雨具・防寒着は必須。入山時に確認される場合がある |
かつての「富士山保全協力金 1,000円(任意)」は、2025年以降は廃止され、通行料4,000円に一本化されました。わたしたちが2回目に登ったときは1,000円でしたが、今は仕組みそのものが変わっています。
また、公式サイトでは、登山靴・上下セパレートの雨具・防寒着の携行を必須とし、入山時に装備を確認する場合があると案内しています。これはコツ③の「装備をケチらない」が、気合いや好みではなく、安全登山の前提になったということです。
支払い・予約方法は年によって細かく更新されます。最新の正確な情報は必ず公式サイトで確認してください → 富士登山オフィシャルサイト

ルールは毎年のように更新されます。出発前に公式サイトをチェックするクセをつけておくと安心ですよ⭐
あわせて読みたい→初心者におすすめの登山|ロープウェイで行ける絶景12選
富士山は閉山後も登れる?初心者は絶対に登らないで
2026年の富士山は、9月10日をもって登山シーズンが終了しました。閉山後も登っている人の投稿や動画を見かけることがありますが、「ほかの人も登っているから大丈夫」という意味ではありません。
富士登山オフィシャルサイトでは、開山期間以外は山頂へ向かう登山道がすべて通行止めで、五合目から山頂までの登山道は道路法に基づく「通行禁止」と案内しています。違反した場合は、6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金に処される可能性があります。
閉山直後の9月だから、冬より安全というわけでもありません。公式サイトが挙げている閉山中の主な危険は、次のとおりです。
- 山小屋・救護所・トイレが閉鎖され、避難できる場所がない
- 登山道の整備が行われず、誘導標識やガイドロープも撤去・冬期養生される
- 強風・低温・積雪・凍結により、転倒や滑落、低体温症の危険が高まる
- 夏季用の通信設備がなくなり、携帯電話がつながりにくくなる
- 遭難しても天候によっては救助が難しく、救助する人まで危険にさらす
閉山後の富士山は、夏山の延長ではありません。知識・装備・経験を持つ登山者でも死亡事故が起きる環境です。「自己責任だから」「閉山直後だから」「雪が少なそうだから」という判断で入らないでください。

僕らは開山期間中でさえ、準備不足によって本八合目で撤退しました。施設も安全管理もない閉山後に、初心者が挑むのは別次元の危険です。次の夏まで待ちましょう。
閉山中の規制と危険については、必ず公式情報を確認してください → 富士登山オフィシャルサイト「開山期間以外の富士山」
初心者が失敗しない服装・持ち物(最低限これだけ)
細かいリストは別記事に譲りますが、初心者がまず押さえるべき最低限はこれです。
- 登山靴:足首を守るミドル〜ハイカット。下山の砂利対策にもなる
- レインウェア:上下セパレート式(五合目チェックでも必須)
- 防寒着:夏でも山頂は冬の寒さ。フリースやダウン
- ヘッドライト:夜間・早朝歩行の必需品(懐中電灯はNG、両手が空くものを)
- トレッキングポール:膝・脚の負担を軽減。下山がぐっと楽に
- サポートタイツ:膝・脚の筋力をサポート。吸汗速乾で快適性も向上
- ザック・行動食・水・現金:通行料や山小屋で現金が必要な場面も
わたしたちの1回目の失敗は、まさにこの逆をやったから起きました。懐中電灯ではなくヘッドライト、ボードウェアではなく登山用雨具、普段履きのローカット靴ではなく富士山に適した登山靴。安全に歩くための土台として、必ず準備してください。
行動食に関して詳しくはこちら→登山の行動食おすすめ|13年夫婦の定番を正直公開
わたしたちの実体験|「無謀な失敗」から「登頂成功」までの8年
2009年に無謀な装備で挑んで撤退、その8年後の2017年に山小屋泊でリベンジ登頂——同じ夫婦でも、準備しだいで結果はここまで変わりました。
無謀すぎた1回目(撤退)の全記録はこちら →【富士登山の失敗談】ジャージとスノボウェアで挑んで撤退…初心者がやりがちな準備の間違い
8年後、ついに登頂できた2回目の物語はこちら → 【富士登山 一泊二日】吉田ルートで山小屋泊&ご来光|初心者夫婦のリベンジ登頂記

失敗談、けっこう恥ずかしいんですけど(笑)、同じ失敗をする人が減るなら、と全部正直に書きました。笑いながら読んでもらえたら嬉しいです。
よくある質問
体力に自信がなくても登れますか?
登れます。とびきり体力のないかめぴでも、ゆっくり歩く”のこのこ登山”と山小屋泊で登頂できました。大切なのは速さではなく、ペース配分と準備です。
日帰りと山小屋泊、どっちがいい?
初心者には山小屋泊がおすすめです。高度順応と休息の時間を取りやすく、余裕のある行程を組めます。日帰りは、体力・経験・当日の体調を慎重に判断できる人向けです。
なお、日帰り登山がすべて「弾丸登山」になるわけではありません。公式サイトでは、山小屋に泊まらず、十分な休息を取らないまま夜通し山頂を目指す登り方を弾丸登山として注意喚起しています。初心者がご来光を狙って夜通し歩く計画は避けてください。
何月に登るのがベスト?
2026年は、吉田・須走ルートが7月1日〜9月10日、御殿場・富士宮ルートが7月10日〜9月10日でした。初心者は、利用するルートの開山期間中に、山小屋の営業日と天気を確認して計画してください。例年7月下旬〜8月下旬は混みやすく、特に週末・祝日・お盆は混雑するため、可能なら平日がおすすめです。
閉山後の9月11日以降なら、空いていて登りやすい?
いいえ。閉山後は、空いている登山シーズンではなく、登山道が通行止めになる期間です。山小屋・救護所・トイレも閉鎖され、登山道の整備や夏季の通信対策も終了します。閉山直後でも初心者は登らず、次の開山を待ってください。
富士登山の持ち物で、最低限必要なものは?
富士山は標高が高く、天候の急変や気温の低下が当たり前の山です。レインウェア上下・防寒着・ヘッドライト・飲料水・行動食は、最低限そろえておきたい装備。とくにレインウェアと防寒着は、山頂付近の寒さと風から身を守る命綱です。
私たちが最初に富士山で撤退したときも、装備の不備が大きな原因でした。「持ち物の準備不足が、そのまま登頂の失敗につながる」のが富士山です。
登山靴やレインウェアはレンタルでもいい?
「今後も登るか分からない」という方は、レンタルで一式そろえるのも賢い選択です。買いそろえると出費がかさんで、登る前に嫌になってしまうこともあります。続けそうなら、まず膝を守るサポートタイツなど”自分専用にしたい物”から買い足していくのがおすすめです。
高山病の薬は飲んだほうがいい?
基本のゆっくり登山・水分・深呼吸でかなり予防できます。薬の使用を検討する場合は、必ず事前に医師や薬剤師に相談し、添付文書に従ってください。体質や持病によって向き不向きがあるため、ネットの情報だけで自己判断しないことが大切です。
あわせて読みたい→高山病の対策|なりやすい人・薬・酸素缶を登山13年夫婦が解説
酸素スプレー(携帯酸素)があれば高山病は防げる?
結論から言うと、酸素スプレーは高山病の「予防」や「治療」にはなりません。吸った直後は少し楽に感じても、その効果はあくまで一時的。吸うのをやめればすぐ元に戻ります。本当の対策は、ゆっくり登る・こまめな水分・深呼吸・山小屋での高度順応です。
とくに気をつけてほしいのが、「苦しいのを酸素スプレーでごまかして、そのまま登り続ける」のは危険だということ。症状にフタをして高度を上げると、かえって重症化することがあります。あくまで”気休め・お守り”程度に考えてください。

実は私、登頂した時に携帯酸素を山小屋に預けたまま忘れちゃったんです(笑)。それでもゆっくり歩いたら無事に山頂まで行けました。なくても登れる、というのが正直な実感です。
「持っていくと安心するから」という理由ならアリですが、酸素スプレーを”高山病対策の本命”にするのはおすすめしません。その予算は、上下セパレートの雨具や防寒着など、本当に成功率を上げる装備に回したほうが確実です。
まとめ|初心者でも、準備と山小屋泊で成功率は上げられる
初めての富士登山を成功させるポイントを振り返ります。
- 初心者だけを対象にした公式の登頂成功率はない。数字より準備と計画が大切
- リタイアの3大原因は「高山病・寝不足・装備不足」
- 成功のコツは「山小屋泊・ゆっくり歩く・装備をケチらない・事前トレ・引き返す勇気」
- 2026年は全ルート4,000円。14時〜翌3時の入山規制があり、装備を確認される場合もある
- 閉山後は登山道が通行止め。山小屋・救護所・トイレも閉鎖されるため登らない
- 膝対策のトレッキングポールやサポートタイツは初心者にこそおすすめ

無謀だった私たちでも、数年の登山経験を経て、ちゃんと準備したら登れました。開山期間中に無理のない計画を立てて、安全に日本一の頂を楽しんでくださいね⭐

くれぐれも無理だけはしないで。ダメなら引き返す。富士山は逃げません。登頂、応援しています!
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