登山用ウェアは、汗を吸う吸収力や速乾力、においを押さえる防臭力が一般の服装と比べて高いため、日常で使ってもとても快適に使えるスグレモノです。そのため普通の服と比べて値段もお高いのが一般的。
なので「もう少し値引きしてから買おうかなぁ?」と思って、気に入った商品を見つけても、すぐに買わず、季節が変わって値下がりするのを期待して待ってみたりセール期間を狙って登山用品店に行ったりする人も多いかと思います。わたくしかめぴ🐢もそのひとりです。
ですが、「登山用品を買う一番のタイミング」について、趣味山歩き歴10年ほどのちぃとかめぴ夫婦が出した結論はこれです。
『欲しい商品に出会ったその瞬間・今でしょ!』 買いたいと思った時が買い時です。
理由はいくつかあります。
- 世界の経済はインフレして、物の値段は上がり続けるから。
- メーカーも時代で変わり、同じものが作り続けられるとは限らないから。
- 必要なものが揃うのに時間がかかってしまうから。 などなど。
この記事では、高額な登山用品こそ、欲しい時に買った方が良い!という結論をお伝えするため、ちぃとかめぴ夫婦が約10年、「登山用品のお買い物」で得た経験と実感をお伝えします。
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登山用品は「欲しい時に買う?」「安い時に買う?」買い方によるメリット・デメリット紹介
2人の登山用品店での買い物スタイルは正反対。だからこそ「結局どっちが良かったの?」という結論に分かりやすく到達できました。まずは二人の登山用品の買い方スタイルを紹介します。
登山用品を「欲しい時に買う!」タイプのメリット・デメリットについて
ちぃの買い物スタイルは、直感勝負、今でしょ!の「欲しい時に買うタイプ」。シンプルな直球勝負でお店に入ったら、今買いたいと思っているお目当てのコーナーに向かい、アイテムを確認。「あっ、コレっ!」と直感的に気に入ったら値段や値引きに関わらず、買っちゃうタイプ。
欲しい時に買うタイプのメリット
- 必要と思った時に買うので、必要なものが確実に揃う。
- 自分の直感で選ぶため、ちゃんと「好きな物」として愛着を持って使える。
- 購入を検討する時間と労力が省かれて、それ自体コスパが良い。
欲しい時に買うタイプのデメリット
- 購入後、ちょっと後にセール品になるのを見たり、リニューアルして機能向上したりしても、後の祭。
- くわしく調べなかったため機能や使い心地が思っていたのと違った場合「よく考えて買えばよかった~…」となる。
登山用品は「安い時に買う!」タイプのメリット・デメリット
一方かめぴは、お得な時期を見計らって買う!「安い時に買うタイプ」です。お店に行ったら、まずはアウトレットコーナーに直行!そしてひとつづつ吟味して、どれくらいお得に購入できるかチェック。その後全体の商品を回り、コーナーごとにある見切り品もチェック!(徹底していますw)
そしてお得な商品で、自分が今持っていない、あるいは古くなった物があれば購入を検討。
さらに、すごくお得な商品であれば、多少サイズが違ったり、男女別の商品であっても、使えないか確認。これ意外と人によってはできて、私(男性Mサイズ)の場合でも、女性用LLのズボンだとメーカーによっては使えるので、そういった商品もちゃんと値段チェックをしています。
そしてもちろん、セール期間にも忘れずに来店して、その時お得でまだ所持していないアイテムをコツコツと揃えていく!というタイプです。(こういう買い物の仕方の人もいると思いますけど、どうでしょう?)
安い時に買うタイプのメリット
- 必要なアイテムをお得な価格で購入できる。
- 購入を検討する期間が長いので、アイテムの詳細を調べる時間がたっぷりある。
安い時に買うタイプのデメリット
- 必要なアイテムがなかなか揃えられない。
- セールが開催していると掘り出し物に期待して別に用もないのに行きたくなってしまう。
- セール期間を逃したり、売り切れてしまい結局狙ってたものが安く買えない。
- そのうち値上げしてしまい、欲しいと思った時より高くなってしまうこともある。
登山用品の買うタイミングの違いで、どう違いが出たか検証
このように、まったく正反対の買い方タイプのちぃとかめぴですが、10年ほど続けて二人でふり返ってみると、結局どっちが良かったのは明白で、ちぃの「欲しい時に買う!」タイプでした。
ここからはこのような両極端なタイプの二人が結局どうなったのかの報告と感想をそれぞれお伝えします。
登山用品「欲しい時に買う!」タイプは、結局欲しいものが揃う
ちぃは欲しいもの、必要なものを買いそろえるため、山用アイテム、日常アイテムに不足なく、好きな物が揃います。時には失敗してあまり使えない物もありますが、あまり気にしない。有名メーカーが多いので、メルカリやバザーでもリセールバリューが良いです。または登山用の一軍アイテムから、日用の二軍アイテムになっても、基本性能が高いから使っていて身体にも気分的にも良いです。
なにより、買い物の時以外はアレコレ考えなくて良いから、気が楽です。
直感で買い物をするちぃに、「どういう時の買い物が失敗だった?」と尋ねたところ…
う~ん、別にないかなぁ?…あ、そうだ、まだ慣れてない時に、直感でソフトタイプの登山靴が欲しかったんだけど、店員さんに「ハードタイプの方が安全だよ!」とゴリ押しされて買ったら、足にも合わなかったし、その靴のことも好きになれなくて辛かったなぁ。
それからは自分が好き!と思ったものを選ぶようにしてるよ!
…登山ショップ店員の教科書通りのアドバイスも通用しないこともあるみたいです。
ちぃのような直感タイプの場合、直感で買えなかった時に限り失敗だと感じる傾向にあるようです。
自分の直感を信じる人は、それに従った方が後悔も少ないのでしょう。
登山用品「安い時に買う!」タイプは、「買っておけば良かった…」と、なりがち
かめぴは欲しいアイテムがあっても安くなったタイミングや、お得な類似商品との比較をしながら決めるので、「いちばん自分に合いそうなもの」が揃わなくなりがち。
熟考を重ねるので、購入後の満足度は高いけれど、買い逃した時のガッカリ感も大きくなりがち。
さらに欲しい物を手に入れるまで、常にセール期間や商品の入れ替え時期を気にするので、いつもソワソワしがちです(汗)。それはそれで楽しいんですけどねw
更に更に、たまに超お得な掘り出し物を見つけてしまうと、すでに持っているのにまた購入してしまうということもありました💦
今思えば、登山用品をお得にゲットすることが目的になってしまい、山を登るために必要なアイテムを購入することが目的のはずが本末転倒になってました(涙)
覚えておきたい!買うタイミングを失うリスクについて
ここからは、10年という割と長い期間、登山用品の買い時を狙い続けてきたかめぴが気付いた買うタイミングを失うリスクについて解説します。
物の価格がインフレするリスク
2022年3月頃からの円安によるインフレで、物の価格が上昇してしまった
2022年ごろまでは、デフレの時代として、商品の値段があまり上昇しない時代でした。
そのため、買い逃しても、次の安売り時を狙うことができたのですが、今(2022年3月頃以降)は明確にインフレ時代に突入し、基本的に商品の値段は上昇し続けるようになってしまったのです。
(詳しくはこの記事では述べませんが、簡単に言うとコロナ後の金融緩和を引き締めるため、アメリカが金利を上げたことにより、日米金利差が拡大、そのため大幅に円安になっているそうです。)
例えば、ちぃが3年前に定価10.000円で買ったザックは、現在同じようなものを購入しようとすると定価12.000円でしか購入できなくなります。でもちぃはもうそのザックを持ってます。だって買ったから。
かめぴが3年前に定価10.000円のザックを20%オフで8.000円で買わず、もう少し安くなったら買おうと思っていても、現在定価は12.000円になってしまい、20%オフでも9.600円。買いそびれた8.000円を下回る値段で買おうとすると35%オフ以上になるのを待たないと買えないということになるのです…!
「いつ買えるの?」という話です。
商品価格の上昇の一例、モンベルのレインウェアについて
登山用品の三種の神器のひとつである、レインウェアを例に、価格の上昇についてお伝えします。
登山用品の人気メーカー、モンベルのレインウェアの代表商品、ストームクルーザージャケットですが、2024年(令和6年)7月現在の値段は 26.400円です。
私たちが登山を始めた頃は16.800円程、2015年頃には18.000円程だったと記憶しています。ずいぶん値上げしてしまいましたね。当時より安く買おうとしたら、四割引きになるのを待たなければいけません。…そんな値引きされたストームクルーザーを見たことはほとんどありません(汗)
ちなみにかめぴがずっと使っている女性用ストームクルーザ―ズボン(LLサイズ)は、モンベル諏訪店のアウトレットで3.000円程で購入した記憶があります。今思うと安すぎですね…。
10年は使っていますが、まだヘタレず水も漏れずに使えてますよ!モンベルさんさすがですね!(山だけでなく、雨の日の犬の散歩など日常でも使いまくってます)
ちなみに現在のレディースストームクルーザーパンツの値段は、17.050円(税込)です。
…こういう時に、かめぴは「ああ、お得に買い物できたんだなぁ☆」と喜びますw
登山用品メーカーも時代とともに変わっていくリスク
ここでは時代とともに登山用品メーカーが変化することで買い時を逃してしまったという実体験をお伝えします。
登山靴メーカーが、時代とともに足型も変わってしまい、買い時を逃した!
登山靴を探している時、ガルモントという欧州のメーカーがあり、ガルモントの登山靴は欧州の人の足型に合わせてたタイプの靴を販売していました。かめぴも試し履きして「あ、サイズちょうどいいかも…?」でも値段は定価…。有名メーカーだけど、他の靴で値引きしてあるのもあるから、もう少し待って安くなってから買おうかなぁ、と思っていたら、経営危機になり、登山用品店から姿を消してしまったのです…!数年後、復活をしましたが、登山靴の足型が変わってしまったようで、同じタイプの登山靴とは出会えませんでした…(涙)
登山用品店がタイアップするメーカーが変わって、買い時を逃した!
大手の登山用品店「好日山荘」とフォックスファイアーがタイアップして、様々な商品が出ていた時がありました。リーズナブルな登山用タイツなどがあり、さらなるセール時期を狙っていたところ、タイアップ終了、その後好日山荘はバーグハウスとタイアップするようになり、フォックスファイアー商品を狙っていたかめぴはその購入機会を逃してしまったのでした…(涙)
【結論】登山用品は買いたい時に買うのがベストタイミング!
「欲しいけど買いそびれた物の多いかめぴ」と、「欲しい物をきちんと購入したちぃ」とで登山用品の揃いっぷりにずいぶん格差ができてしまった二人を比べると、よくわかると思います。
登山用品は、安くなるかな?とモジモジしている間に、値段は高くなっちゃうし、サイズ感や流行りの商品は変わっちゃうから、欲しいと思ったら買っちゃうほうが良いですね。
登山用品を買いそろえていくうえでの参考になると良いな、と思います。
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