夏にはアルプスや百名山の登山を楽めるようになったけど、冬の雪山へはまだ行ったことが無いんだ。初めての雪山歩きって、どんなところに行けばいいのかなぁ?
気軽に楽しめる方法はもちろんあるよ!雪が多いけど、人も多くて、ある程度の高さまで安全に登る方法…。それはズバリ、雪山歩きが許可されているスキー場の施設を活用することだよ!
へぇ、スキー場でスキーやスノーボード以外にも雪山歩きできる所があるんだね。
でもなんでおススメなの?
雪山は夏山よりも、難易度が高いけど、スキー場を利用すると、色々な点で難易度が下がってより安全に挑戦できるんだ。例えば、登山口周辺にトイレや食事処が完備、身体を暖めたい時も建物にすぐ逃げ込めるから、練習にはもってこいだよ!
この記事では、スキー場を利用した雪山歩きの楽しみ方をお伝えします。「なるほど、この冬、雪山に行ってみよう!」と思ってもらえれば幸いです。
スキー場のメリット
- 自家用車で行く場合、道路がきちんと除雪されているので、安全に登山口まで行けます。
- 管理されていない雪山と比べて、コースが整備されていることです。山頂駅などに地図やコースタイムがあることも多く、下調べが楽ですね。
- 人が多いから、困った時にヘルプできます。緊急事態に周りに誰もいないのは危険ですね。慣れない雪山だからこそ、すぐ人に助けを呼べる環境で練習しましょう。
- トイレ、レストラン等が完備してあるから、とにかく楽です!行動食が少なく済むし、寒すぎて、もうイヤーっ!となったらすぐに避難できます。
スキー場のデメリット
- お金がかかります。これは当然ですね。
- 人が多いことはメリットにもありましたが、大人気のスキー場では混雑してしまうこともあり、逆にデメリットに感じることもあります。
スキー場利用の注意点
- ゲレンデのコース内を歩かない。横切らない。自分も相手も危険です。
- 営業終了時間には気をつけて。遠くに行って帰ってきたらリフトやゴンドラが止まっていたら大変です。
- 忘れ物にも気をつけて!ゴンドラ乗った後に装備の忘れ物に気づいても、後の祭りに…。
雪山歩きに必要な装備(寒い時期の装備)
足元の装備
雪山歩きに必要なものは、歩く場所の雪の質や量によって変わってきます。
- 薄っすら~数センチの雪→特になし。もしくはチェーンスパイク
- 固い雪~アイスバーン→チェーンスパイクや軽アイゼン、アイゼン
- ふかふかのパウダースノーで雪深い場合→スノーシューやワカン
どれも、取り付けるのに時間がかかり、重量もありますので、登る山がどんな状態か確認をして準備しましょう。スキー場の上部に行くのであれば、スノーシューやワカンが必要になることが多いと思います。雪山を楽しむためにも、チェーンスパイクとともに、最低限の装備は用意しましょう。
服装について
服装は、基本的には暖かい服。ベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウター。更にダウンジャケットなどのサーマルレイヤーは用意しましょう。
ベースレイヤーは、中厚手~厚手のものがおススメです。身体を動かすと体温が上がり、夏山と同様にたくさんの汗をかきます。その後の汗冷えが怖いので、ベースレイヤーは保温力だけでなく速乾性の高い素材が良いでしょう。私は割と薄めのものを重ねたり、中厚手を利用しています。
ミッドレイヤーはフリースを。様々な暑さの物が売られていますが、私はパタゴニアのR2程度の厚さのフリースをいつも使っています。温かさと通気性のバランスが良いです。
アウターについて、雪山は天候や時間帯によって気温の変化が大きく、寒さもきびしいので、防風性が高いシェルは必須です。スノーボードウェアやスキーウェアがあれば、代用できますが、登る際の体温上昇には要注意です。防寒性はピカイチなので、寒がりの方はレインウェアよりは良いと思います。
冬山登山専用のシェルも、山用品専門メーカーには用意されており、雪の斜面で滑り落ちた時にツルツル滑りにくい表面の記事が使われたものもあります。本格的な雪山登山には必須になるでしょうね。
手袋は、二重にするのがおススメです。集めのフリース手袋と、防風のミトンがあればだいたいの寒さには耐えられます。私は末端冷え性なので、ホッカイロをミトンに入れて温めています。
靴は、冬用登山靴が望ましいのですが、非常に高額なので、初級の雪山でのチャレンジなら普段使うなかでできるだけハードな登山靴に厚めの靴下で対応できると思います。ただ雪山を歩く練習であれば、スノボーのブーツを履いて歩くのも、実は楽しいですよ☆
さてここからは、実際にスキー場を利用して雪山歩きをエンジョイした様子をお届けします。
雪山歩き紹介(高鷲スノーパークから大日岳登山)
大好きな雪山へ登る事ができましたー♪ いやーっ、久しぶりの雪にちぃは浮かれまくりでしたよーっ(笑)
お天気はまずます、張り切って「高鷲スノーパーク」へ着きました♪
わぁ、スキー場はいいなー、広くて みんな楽しそう♪ 見るだけでちぃはもぅ、ワクワクーーっ(笑)
さぁっ、ゴンドラに乗って 登山口まで行きます
あっ、あれはウルトラマン仕様の「ウルトラゴンドラ」だよっ♪
あの建物は山頂カフェ「ポポロ」建物の左側から登山開始ねっ♪ 雪はまだたっぷり積もってそうー♪
登った山は岐阜県にある「大日ヶ岳」(標高1709m)です。
昨年、ひるがの高原の湿原から なんども眺めて登りたいな、、って思ってた美しい山♪
山頂では 「大日如来像」がとーっても優しい笑顔でお迎えしてくださいました♪
大日ヶ岳(だいにちがだけ)…岐阜県にあり標高1709m。日本二百名山に選定されている山です。
グレーストラバースの田中陽希さんが大日ヶ岳に登られた日に応援に登りたかったけどかめぴの
お仕事で行けなかった山なのでした☆
ルートはいくつかあり 今回は雪山、しかもちぃもかめぴも風邪が治ったばかりなので最短ルートで登れる高鷲スノーパークのゴンドラを降りた場所から登るコースにしましたよーっ♪
高鷲スノーパークのセンターハウスのインフォメーションに登山届を出しゴンドラ往復のチケットを購入します
ゴンドラは1人¥1200。下山したらインフォメーションに声をかけてくださいと言われました。
ゴンドラに乗ってぴゅーん~♪ 登山口に到着です
さぁっ、出発ねっ。見るからに雪山、なので登山口からチェーンスパイクをつけました
とりつきには特にマーキングもなくルートもないのですが スキー場の人が「どんどん登って行くとハゲたような山がありそこが山頂ですよ」と言われたので とりあえず のこのこ上を目指して登りだしました♪
良いお天気♪ 目の前に現れるいくつものピークをしアップダウンしながら登り続けます
雪はザラメ状態。山頂付近は気温が低いので少し締っていたかな♪
途中で何度も ずぼーーってちぃは膝まで踏み抜いて賑やかに進みましたよーっ♪
ちぃの左足、ひざまで踏み抜きました★これは証拠写真、足は雪の中。。(笑)
「ひえーっ、あんな斜面どうやって登るんやーー!」とかめぴと2人で 騒ぎましたが、、安心してくださいっ、転がらずにクリアできました(笑)
登ったらそこが山頂かっ♪・・と期待しましたがいつものように違いました(笑
そして、いよいよ、あれっ、あの右の山がきっと山頂のはず!! ここから1kmの標識がありました。
山頂前の「前大日」付近でひと休み♪ ウグイスの鳴き声が聞こえました♪こんなに雪があっても春なんだね♪
目の前に 今歩いてきた山が見えました♪
ひと休みしたのち頑張って雪の斜面を登り やっと山頂が見えルートもなだらかになりました♪
わぁっ、正面には雪の「白山」が美しいなーっ♪ ちぃは浮かれまくりましたっ☆
着きましたー♪ 大日ヶ岳の山頂です。山頂からは白山、能郷白山、荒島岳など、たくさんの山が見えました♪
春霞で残念、、御嶽や乗鞍はぼおっとしていました。
まず無事に登頂できたので大日如来像にご挨拶しました♪
「白山さーーん、今年もそちらへ登りますっ、今年こそ嵐ではなく晴天をくださいなーーっ!!」
「ちぃが今年も登る気になってるようです♪ 三度目の正直とかでなんとか雨は勘弁してほしいのですが、、ぶつぶつ・・・」
さぁっ、かめぴー、ブツブツ言ってないで ドーナツで白山にかんぱーーぃ♪(笑)
ドーナツを食べ山頂からの美しい眺めに大満足したら同じルートで下山しました。
下山のお楽しみは「滑る」☆
ヒップソリは残念ながら「いらないかもね」って車に置いてきちゃったので 「シリセード」で滑りまくります
急斜面を滑るのはスノボで得意なちぃ、このような斜面は先頭をきってドヤドヤ滑りましたー(笑)
ちょっとオシリが冷たくなってもだいじょうぶ!下山後にすぐ温泉行きますからねーっ♪
あっ、忘れてはならないのは雪だるまさん♪
「雪だるま6号」。。。枯葉のヒップソリで滑るゆきだるまさん♪(笑)
無事にゴンドラ乗り場まで下山、センターハウスに着いて下山の報告をして帰ります♪
頑張ったごほうびは 高鷲スノーパークの駐車場横で売っていた「たい焼き」♪ 1個¥120
アツアツで餡がみっちり入って皮はパリっと美味しかったですよぉ♪♪
(2016年3月の雪山歩きの様子でした☆)
ほかにも…車で行ける!おススメの雪歩きの記事はコチラ→クリスマスの霧ケ峰登山
おススメのスキー場(中部~甲信越)
上記以外にも、雪山歩きを楽しめるスキー場はたくさんあるので、自分の住んでいる地域に近いところで探してみるのもいいですね。