夏の山は、本当に気持ちいい。下界が猛暑でも、標高を上げれば別世界です。
……でも正直に言います。夏山には「嫌なこと」も、けっこうあります。
汗でベタベタ、虫がまとわりつく、日焼けでヒリヒリ、山小屋で眠れない、トイレが心配……。楽しい思い出の陰で、地味にしんどい瞬間って、ありますよね。
こんにちは!登山歴13年、のこのこ山を歩き続けている夫婦ブロガー「ちぃとかめぴ」です。

夏山は大好きだけど、登山中に寄ってくる虫さんだけは、どうしても好きになれないよね~…。
この記事では、13年歩いてきた私たちが「これは嫌だなぁ」と感じ続けている8つのことと、その対策を正直にお伝えします。ちょっと笑いながら読んでもらって、次の山行の準備に役立ててもらえたら嬉しいです。
夏山の「嫌なこと」8つ
- 汗とニオイ
- 足の蒸れと清潔問題
- 山小屋で眠れない(話し声やいびき)
- 日焼け(紫外線)
- 虫(虫刺され)
- トイレ問題(水分は大事だけど飲みすぎると…)
- 急な天候不良
- クマが怖い
嫌なこと①:汗とニオイ|夏山最大の敵
夏山でいちばん避けられないのが、汗です。登り始めて10分で全身びっしょり、なんてこともザラ。
そして汗が引くと、今度は汗冷えが待っています。稜線で風に吹かれた瞬間、濡れたシャツが一気に体温を奪う。夏なのに寒くて震える、という経験をした人は多いはずです。
汗のニオイを気にしてか、大量に制汗剤をかけている登山者もいて、すれ違うと鼻がツーンとしちゃうこともありますよね…。
私たちの汗対策
- ドライレイヤー(肌に直接着る撥水インナー)を必ず着る…これを知ってから汗冷えが激減しました
- 綿のTシャツは絶対に着ない…乾かないので、汗冷えの最大の原因になります
- 着替えを1枚持っていく…山頂や山小屋で着替えるだけで、快適さがまったく違います
- 汗拭きシートを1袋…お風呂に入れない山では、これがあるとないとで快適性に雲泥の差です
汗冷え対策の肌着は、夫婦で使い分けて比較しています→【ドライレイヤー vs ドライナミックメッシュ】ファイントラックとミレー、夫婦で使い分けた本音比較

すれ違う時、汗臭いより制汗剤臭いほうが、ちょっと嫌かなぁと思うので、ボクたちは汗をかいても制汗剤で香りを重ねて誤魔化するより、吸汗速乾の衣類と、休憩中に汗拭きシートや濡れタオルで拭うなどして、対策してます。
嫌なこと②:足の蒸れと清潔問題|山小屋の共用スリッパ、気になりませんか?
意外と語られないけれど、地味に気になるのが足まわりです。
登山靴の中は、汗と熱でずっと高温多湿。一日中歩けば、足はふやけてニオイも出ます。さらに山小屋に泊まればお風呂に入れない日が続き、共用のスリッパを履くことも。

山小屋を利用した二泊三日の山歩きのあと、家に帰って靴下を脱いだら、足の指の間がかゆくなっちゃって、病院に走った経験があります…水虫になっちゃってました(泣)
私たちがやっている足の清潔対策
- 替えの靴下を必ず持っていく…休憩時に除菌シートで拭きあげて靴下を履き替えると、足がリセットされます
- 通気性・速乾性のいい靴下を選ぶ…綿の靴下は蒸れの元。ウール系がおすすめです
- 山小屋泊では、軽量のマイスリッパやサンダルを持参する…共用スリッパが気になる方は、これで解決します
- 下山後、できるだけ早く足を洗う…帰宅後すぐお風呂、が我が家のルールです
靴下選びについてはこちらで詳しく書いています→ダーンタフ靴下、生涯保証は本物か|4メーカー破った夫の結論【8年目に穴】
※足のトラブルが気になる場合や、症状が続く場合は、自己判断せず皮膚科などの専門医にご相談ください。この記事で紹介しているのは、あくまで私たちが実践している予防のための習慣です。
嫌なこと③:山小屋で眠れない|いびき問題と体調管理
山小屋泊で多くの人がぶつかる壁が、「眠れない」です。
慣れない場所で枕も違ううえ、大部屋で知らない人とすぐ隣で寝る。山という非日常にきた高揚感だけでなく、あちこちからいびきの大合唱が聞こえてきて眠れない。標高が高いから、そういえばちょっと息苦しいかも…(不安)。
私たちも、富士山に初めて挑戦したとき、山小屋でまったく眠れませんでした。そして寝不足のまま夜中に出発し、体力も気力も尽きて本八合目で撤退。眠れないことが、そのまま登頂の失敗につながった経験があります。

富士山初挑戦は、寝不足で凍える夜の満天の星空を眺めながら「わたし、無事に帰れるかなぁ…」って不安になっちゃうくらいの大失敗でした~。
少しでも眠るための工夫
- 耳栓とアイマスクは必携…これだけで眠れる確率が変わります。軽くてかさばらないので、迷わず入れましょう
- 「眠れなくても横になって休む」と割り切る…焦るとよけい眠れません
- 体を冷やさない…夏でも山小屋の夜は冷えます。防寒着を寝るときに着るのもアリです

私たちはアイマスクの代わりにバフを使って、フリースに、寒い時はダウンも着こんで寝ますよ。ちょっとしか寝れなくても、横になって目をつむり続けるだけでも、起きてるより体力回復すると実感できます。
疲れがたまると体調も崩しやすい
寝不足と疲労が重なると、山から帰ったあとに体調を崩しやすくなります。大勢が集まる山小屋という環境も含めて、「無理をしないこと」が一番の予防だと感じています。
体調が優れないときは、出発前でも思い切って中止する。これも13年やってきて学んだことです。※体調不良が続く場合は、無理をせず医療機関にご相談ください。

富士山は本八合目で撤退、関東の百名山雲取山でも体調不良で登山口から100mで撤退したことがあります。せっかく遠方の山に行っても無理せず、体調に合わせていつも安全第一で山歩きをしています。
富士山での失敗と成功の全記録はこちら→富士山登山は初心者でも登れる?成功率と登頂のコツを登山13年夫婦が本音解説
嫌なこと④:日焼け|標高が高いほど、容赦ない
標高が上がるほど紫外線は強くなります。しかも夏山は日陰が少なく、雪渓や岩からの照り返しもある。下界の何倍も焼けます。

初めての立山登山、曇りだったので油断してたら、標高プラス雪渓の照り返しの紫外線で雪目になっちゃって驚いたことがあり、それ以降サングラスと日焼け対策には余計気を使っています。

- 日焼け止めは「塗り直し」が命…汗で流れるので、休憩のたびに塗り直します
- 首の後ろ・耳・鼻の下を忘れない…下からの照り返しで、鼻の下も焼けます
- 物理的に隠すのが最強…長袖・帽子・アームカバー・ネックゲイター
- サングラス…目も、紫外線でダメージを受けます。夏でも雪渓がある山では雪目には要注意
嫌なこと⑤:虫|刺される、まとわりつく、顔に寄ってくる
夏山の不快指数を一気に上げるのが虫です。
蚊やブヨに刺されるのはもちろん、顔の周りをずっとブンブン飛び回る小さな虫が、地味に精神を削ってきます。休憩したいのに落ち着けない、というのが本当につらい。

ちいさい虫たちの柱に突っ込んじゃった時や、どこまでもついてくる虫さんには、いつも苦労します。一回だけ、蜂に足を刺されて、山歩きどころじゃない目にあったこともありましたねぇ…(遠い目)。
- 虫よけスプレーは休憩のたびに塗り直す…汗で流れます
- 肌の露出を減らす…日焼け対策と同じで、物理的に隠すのが確実
- 虫よけネット(防虫ネット)…見た目は少し変ですが、顔まわりの虫には劇的に効きます
- 刺されたら早めに処置…かき壊すと悪化します
⇧着るだけで虫よけできるうえ、フードとサムホール付きで日焼け対策にもなります!かめぴ愛用
嫌なこと⑥:トイレ問題|特に女性にはシビア
これは声を大にして言いたい。山のトイレ問題は、想像以上にシビアです。

正直、登山歴が長くなると、「あと2時間はトイレ我慢…」と思い込むことで身体が慣れてくるけど、初心者の頃はトイレのことを考えてソワソワしちゃったなぁ…。
そもそもトイレが少ない、あっても有料(100〜300円程度)、そしてお世辞にもきれいとは言えないことも多い。行列ができることもあります。
特に女性は、「次のトイレはいつ?」という不安がずっとついて回ります。水分を控えてしまって脱水になりかけた、という話も聞きます。
登山の途中にトイレを見かけたら、「まだ良いかな?」と思っても、用を足しておくと安心ですね。

登山道の途中のトイレって、管理費もかかるから、有料だったとしてもありがたく支払って使わせてもらってるよ☆
- 小銭(100円玉)を必ず持つ…チップ制のトイレが多いです
- トイレットペーパーを常備…紙がないトイレも珍しくありません
- 携帯トイレを1つ…万が一のお守りとして。使わなければそれでOK
- ゴミ袋・消臭袋…使用済みの紙を持ち帰る山もあります
- 「水分を控える」は絶対にダメ…脱水や熱中症のほうがずっと危険です
女性目線の持ち物リストはこちら→【日帰り登山の持ち物】女性目線の必須リスト&あると安心|20〜30Lで足りる理由を13年夫婦が解説
嫌なこと⑦:急な雨|夏山の午後は、だいたい崩れる
夏山は午後になると天気が崩れやすいのが定番です。朝あんなに晴れていたのに、下山中に雷とスコール……というのは、夏山あるある。
そして雨具を着ると、今度は蒸れます。暑いのに脱げない、というのが夏の雨のつらいところです。

雨がぱらついてきたから、慌ててレインウェアを着込んだら、すぐ止んで、脱いでしばらくしたらパラついて…。暑いし濡れたくないしでてんやわんやになることってありますよねぇ(苦笑)
- レインウェアは上下セパレートで、透湿性のあるものを…蒸れの差が歴然です
- 早出・早着を心がける…午後の雷雨を避けるのが一番の対策
- 樹林帯なら折りたたみ傘も便利…少しぱらつく程度の雨ならこれで大丈夫な時も。蒸れずに済みます。ただし稜線・強風時は危険なので使わないこと
- ザックカバーと防水袋…着替えと電子機器だけは絶対に濡らさない
レインウェアの選び方はこちら→登山にレインウェアはいらない?必要な理由と選び方|13年夫婦の愛用品レビュー(ワークマンも)
⇧初めての折り畳み傘なら、無印良品で試してみると良いですね。私は100均で試しました…(笑)
嫌なこと⑧:クマが怖い|出会わないための行動を
近年はニュースでも報じられることが増え、山を歩く身としてはクマの存在が気になります。実際、私たちも歩いていて「今の音、なに?」と身構えることがあります。
わたし達は幸いにもクマと遭遇したことはありませんが、藪の向こうから大きな「ガサガサ!」という音にびっくりして正体がわかるまで怖くて5分程足止めを食らったことがあります…(^^;)
万が一でも、ばったり出会いたくは無いので、熊鈴、スマホで音楽、大声で歌う(笑)などしながら、山歩きをしています。最近でも、ラジオを付けながら山歩きをしているオジサンとすれ違いました。
- 音を出して歩く…クマ鈴、ラジオ、おしゃべり。「人間がいますよ」と伝えるのが基本です
- 早朝・夕方は特に注意…活動時間帯です
- 食べ物・ゴミを放置しない…テント泊では特に徹底を
- 目撃情報を事前に確認する…自治体や登山口の掲示をチェック
- 単独より複数人で…人数が多いほうが遭遇率は下がると言われます

登山口の掲示板などに、最近のクマ出没情報など貼ってあることもあるので、よくチェックして、安全に山歩きを楽しみたいですね♪
よくある質問
それでも夏山に行く価値はありますか?
あります。ここまで「嫌なこと」を並べてきましたが、それを差し引いても夏山は最高です。高山植物、涼しい風、長い日照時間、山小屋の賑わい。嫌なことは「対策できるもの」がほとんどなので、準備さえすれば快適さは大きく変わります。
夏山で一番優先すべき対策は?
私たちの答えは「汗の処理」です。汗冷えは体温を奪い、疲労と体調不良に直結します。ドライレイヤーと着替えの2つを押さえるだけで、夏山の快適さは劇的に変わります。
日帰りでもここまで準備が必要?
日帰りの低山なら、山小屋やトイレ関連の対策は不要です。ただし汗・日焼け・虫・雨の4つは、標高に関係なく夏山共通の課題。この4つだけは、低山でも押さえておくと安心です。
低山の楽しみ方はこちら→【岐阜のおすすめ低山9選】秋冬春の絶景ハイキング!駐車場・難易度ガイド付き
山小屋での感染対策は必要?
コロナ禍の頃のように過敏になることは無いと思いますが、だれでも風邪をうつされたくはないですよね。山小屋でも消毒液などは以前より充実していると思いますが、水分をこまめに摂ったり、うがいを普段より多めにすることで、感染予防には気をつけましょう。
まとめ|「嫌なこと」は、ほとんど準備で減らせる

- 汗・汗冷え → ドライレイヤーと着替えで解決
- 足の蒸れ → 替え靴下とマイスリッパ
- 山小屋で眠れない → 耳栓とアイマスク
- 日焼け → 塗り直しと、物理的に隠すこと
- 虫 → こまめな塗り直しと防虫ネット
- トイレ → 小銭・紙・携帯トイレ。水分は控えない
- 急な雨 → 早出早着とレインウェア
- クマ → 音を出して歩き、事前に情報を確認

登山を始める前に、「夏山で嫌なこと」を知っておくことで、ある程度は備えることができますよ!

わたしは、どんな大変だって言われても、夏山のかけがえない体験をするために、これからも山歩きを続けるよ♪
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