「トレッキングポールは歩く時だけ使うもの」と思っていませんか?
実は、トレッキングポールは持っているだけで万が一のトラブルから身を守ってくれる「防災グッズ」や「護身用具」としての側面もあるんです。
この記事では、歩行の補助以外でも活躍する、頼れるお助けアイテムとしてのトレッキングポールの活用方法をお伝えします。

私が実際に体験したエピソードや、もしもの時に役立つ活用方法をご紹介します。
もしも!という事態が起こった時に、この記事を思い出して活用してもらえると嬉しいです。
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「歩行補助」だけじゃない!トレッキングポールの意外な活用法
トレッキングポールは、重い荷物を背負って山を登ったり下りたりする時にかかる総重量を、下半身だけで支えないようにするため大活躍する、大変便利なアイテムです。詳しくはこちらの記事→膝痛の人必見!荷物が軽くなるトレッキングポールの使い方
ここからは、「歩行補助」以外の、もしもの時の活用法についてお伝えします。
意外な活用法1: 野生動物との距離を保つ「護身用」として
山で、野生動物に出くわしてしまった時、素手で対峙するのはとても怖いですし、危険です。そんな時、手にポールを持っているだけで大きな安心感につながります。
最近は市街地にまでクマが出没することがありますよね…。私の住む田舎町でも、お散歩の時に杖を護身用に持ち歩いている人が、チラホラいます。
【上高地での体験談】橋の上でおサルと遭遇!すれ違いざまに…
以前、上高地の橋の上を歩いていた時のことです。野生の猿が橋の反対側から渡ってきたことがありました。
その時、妻のちぃはトレッキングポールをとっさに自分とサルの間に構えてゆっくりすれ違ったので、事なきを得たのですが…
私かめぴは素手で、仕方なく足早に横を通り抜けようとした瞬間、おサルが私の足にタッチ!
「わぁっ⁉」とビックリして飛びずさり、サルもすぐに離れていきましたが、もし猿の気が立っていたら…と思うと少し不安になりました。
(そんな二人(一人と一匹)を見て、ちぃと通りすがりの外国人は笑っていましたがw)

小柄な女性でも、ポールを構えていたちぃにはサルが手を出さなかったことを考えると、ポールがおサルのいたずらの抑止力につながっていたんだと考えさせられました。
【ニュースで聞いたクマ撃退劇】キノコ狩りの棒を振り回して…!
ずっと前にニュースで見聞きした情報ですが、ツキノワグマに遭遇した男性が、持っていたキノコ採りのための棒(鎌)を振り回して追い払ったことがありました。
そういったニュースを聞くと、素手でツキノワグマに対峙するよりは、ずっと心強いだろうなぁと思いますよね。

もちろん熊とは遭遇しないことが一番です。私たちもアウトドアの際には、クマ鈴など音が出るものをザックに取り付けたり、2人で「森のくまさん」を歌ったりしながら、にぎやかに歩いています(^^;)
熊鈴を忘れた時の代用として、ポール同士を「カチカチ!」と打ち鳴らして金属音を出すのも有効だと言われています。
意外な活用法2: 骨折や捻挫をした時の「添え木(副木)」代わり
万が一の話ですが…大けが(骨折)してしまった時の添え木の代用として活用できます。
山で一番怖いトラブルの一つが、転倒による骨折や重度の捻挫です。
足が折れてしまったら自力下山は不可能ですが、救助を待つ間、患部を固定する必要があります。
そんな時、トレッキングポールは急ごしらえの「添え木(スプリント)」になります。
真っ直ぐで頑丈なポールを患部に当て、手ぬぐいやテーピングで固定することで、痛みを和らげ、患部の悪化を防ぐことができます。

これは程よいサイズの木の枝を探すよりも確実で早いです。
意外な活用法3:遭難時の「簡易シェルター」の柱にする
道に迷ってしまい、山の中で一夜を明かさなければならなくなった(ビバーク)時。
雨風をしのぐ場所を作るために、トレッキングポールが役立ちます。

「ツェルト(簡易テント)」や「エマージェンシーシート」を持っている場合、トレッキングポールを柱として立てることで、一人が入れるくらいのテント(シェルター)を即席で作ることができます。
ただ被るよりも空間ができるため、低体温症のリスクを減らすことができます。
4. 足元の安全確認(深さと強度チェック)
これは地味ですが、私がよくやる活用法です。
落ち葉が積もっていて地面が見えない場所や、ぬかるみ、渡渉(川渡り)などで、「ここ、踏んでも大丈夫かな?」と不安になることはありませんか?
そんな時、足を置く前にポールで「ツンツン」と突いて確認します。

- 「見た目より深いな」
- 「この石はグラグラ動くな」
- 「ここは底なし沼みたいに沈むぞ」
これらを事前に察知できるだけで、転倒や靴の水没を未然に防げます。
まとめ:転ばぬ先の杖、そして命を守る杖
こうして見ると、トレッキングポールは単なる「歩行補助具」ではなく、「多機能なサバイバルツール」としても活用できることが分かります。
「今日は荷物を軽くしたいから置いていこうかな…」と迷う日もありますが、私たちはこれらのお守り効果を考えて、低山でも必ず持っていくようにしています。
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使わない時はザックに差しておくだけで、もしもの事態に対する備えとして、心強いですよ!
