山歩きを楽しむためには、できるだけ疲労しにくい歩き方をすることはとても重要。トレッキングポールを活用して、疲労や痛みを軽減し、登山を心から楽しみましょう!
どんなに美しい絶景が目の前に広がっていても、疲労困憊で膝がガクガクになってしまうと、景色を楽しむ余裕がなくなってしまいますよね…。
私かめぴも、山歩きに慣れる前、充分な装備もなくイキナリ富士登山にチャレンジ!その結果、膝(ヒザ)にひどいダメージを受けてしまい、せっかく目の前に広がる絶景を心から楽しめかったという経験がありました…。
「膝の痛みや疲労軽減」のために大活躍する登山アイテムが「トレッキングポール(登山用ストック)」です。

今日もたのしい、のこのこ山歩(さんぽ)だったね~!山頂で食べたオニギリ、ほんとに最っ高♡

おつかれやま!山歩きってヘトヘトで腹ペコになるけど、大自然を眺めながら食べると、そのぶんだけ美味しく感じるんだよなぁ☆

トレッキングポールのおかげで膝の痛みもないし、良かった良かった…ほっ☆
⇧適度な疲労と空腹は達成感を味わうための絶好のスパイス!私たちもトレッキングポールを活用することで、こんなふうに余裕をもって山歩きを楽しめるようになりました!
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トレッキングポールも種類が豊富!実際に使ってみて、自分に合うトレッキングポールを見つけましょう!

合わせて読みたい→ 膝に優しい山歩き!トレッキングポール(ストック)を利用して省エネ登山をしよう!
【負担軽減と安全性向上!】トレッキングポールを使う5つのメリット
メリット①歩行の安定性が向上する。
トレッキングポールを使うことで歩行の安定性が向上します。足が疲労しているとどうしてもバランスを崩しがちになりますが、ポールがあれば、ちょっとふらついた時、楽に体勢を維持する助けになります。

山歩きでは、数時間立ちっぱなしの時もあります。そんな時、トレッキングポールを突いているだけでも、まるで手すりに手を置いているような感じで、ちょっと楽になります。

メリット②足腰、膝などへの負担が軽減する
ストックを使うことで足や膝などの負担が軽減されます。長時間の歩行や登山でも疲れにくくなり、ヘトヘトで山歩きを楽しめないなんて状態を未然に防ぎ、山歩きを満喫できます。

⇧ポールに手を置いて、体重にのせるた写真。3㎏を指しています。「軽く手を乗せるだけで、足腰にかかる負担を、3㎏も軽減させている」ことになります!
「たった3㎏…?」と思うかもしれませんが、3㎏の鉄アレーをずっと持ちながら歩き回ると思うとどうでしょう?とても大変だと思います。たかが3㎏、されど3㎏ですね。
詳しくはコチラの記事でも解説しています→荷物が軽くなるトレッキングポールの活用法
メリット③歩行速度の調節ができる(特に下り)
傾斜を下りる際にストックをつくことで、加速しすぎないよう調整することに役立てます。

平坦な林道などでは、つき方を工夫すると推進力を補助して加速することもできます。

⇧慣れると、すいすい歩けて、山歩きを爽快に楽しめます!
メリット④山歩きの安全性を向上させる
トレッキングポールを使って登山することで転倒を未然に防ぎ、安全性を向上させることができます。
夏山の高山にたまにある雪渓、冬の雪山、また水場など滑りやすい場所やザレ場の斜面などでは助けとなります。まさに「転ばぬ先の杖」ですね。

夏の高山に時々現れる「雪渓(溶け残った雪の道)」は、非常に滑りやすく転倒のリスクも高いです。歩く時、本当に注意が必要。そんなときにもトレッキングポールは役立ちます!
先のゴムは外して石突(金属の先)を利用して、雪に刺さるように利用することで、スリップの予防になります。

⇧夏山の雪渓歩き、楽しいですよ⛄
雪渓や雪道での利用のポイント!
- 踏み固まった雪の上は大変すべりやすいです。一歩ずつ、慎重に歩きましょう!
- 溶けかけて、ズボッと雪が崩れてしまうこともあります。ポールでツンツン確かめながら歩くのも良いですね。
- 雪渓をぬけて、登山道にもどったら、道を傷つけないようゴムキャップを装着します。紛失に注意☆
- 本格的な雪渓では、チェーンスパイクやアイゼンも必要になります。訪れる山の情報を詳しく調べましょう。
メリット⑤登山における万が一のリスク、護身用に。
山歩き中に野生動物に出くわすことがありますが、オコジョや雷鳥ならば「かわいい♡」で済みますが、鹿や猿でも、近くに来るとちょっと怖いですよね…。
わたしも一度だけ、ばったりカモシカと至近距離で出会ったことがありましたが、大きな動物だとビックリするし、ちょっと怖さを感じました。(すぐ逃げて行ってしまいましたが…)
熊やイノシシはもちろんのこと、サルやアライグマにすら人間は素手では勝てません。
もし万が一の時に、対抗する道具があった方が何もないより良いでしょう(あくまで最終手段、威嚇のためであり、実際に攻撃するための道具ではありません)。
熊とバッタリ出会った瞬間にクマ撃退スプレーを握りしめていることなんて、ほぼ無いですよね…。
そう考えると、護身用になりうるトレッキングポールを常に持ち歩くことは、安心につながると思います。
ヘビや猿なども、山では結構な頻度で見かけますが、こちらに向かってくる時もあり、そんな時はトレッキングポールで追い払うことも必要にならざるを得ません。

⇧登山道に立ちふさがれたり、こちらに向かってくることもあるおサルさん…。こちらから攻撃するわけではないけれど、ストックを見せて距離を置いてもらうようにしないと、危ない時もありますね…。
これは余談ですが、ずっと昔に見たニュースで、出くわしたクマを、なんとキノコ採り用の棒で撃退したなんて例もあるそうです。
登山用ストックのデメリット4つ
登山用ストックを使用するデメリットは以下の通りです。
デメリット①重量(使わない時はお荷物になってしまう)
トレッキングポールは軽量化されているとはいえ、ただ持ち歩くだけではお荷物になり、長い山歩き中には疲れがたまってしまいます。

せっかく用意したのだから、ザックのお飾りにせず、積極的に活用しましょう。
デメリット②適応性(使い慣れるまでに、経験を積む必要がある)
トレッキングポールを使いこなすには一定の慣れが必要です。
使いはじめは低山や、短いコースタイムの山行で練習すると良いでしょう。
私たちも、トレッキングポールを初めて使う時は、ご近所の散歩で使ってみてから、山歩きに持って行きました。

⇧ポールを買って初めての使用はご近所さんぽが最適☆
デメリット③歩行感覚の変化
「デメリット③の慣れが必要」に近いのですが、トレッキングポールを使うと、体重を足以外でも支えることになるので、歩行感覚に変化を感じることはあります。
個人的に極端な意見で恐縮ですが、私の場合、ポールに頼るあまり、「四足歩行」しているかのような感覚になったことがあります…。

特にトレッキングポールを使用するのに少し慣れてきて頼りになること増えてきた頃のことです。
ポールを突くことに意識が流れすぎて、足元の感覚がおろそかになる場合がありました。そのせいであわや転倒しかけたこともあります。
あくまで身体を支えるのは足腰、ポールは補助という感覚が大切です。
デメリット④費用(高品質な分だけ高価になる)
「杖だったら何でもいいよ」ということなら、ホームセンターで2,000円ほどで買えますが、トレッキングポールは素材や機能性が高く、高品質なぶんだけ、高価になります。
物によっては一本で数万円の価格帯の場合もあります。
初めて買う時には、5,000円程度の物を選ぶのも良いかもしれません。私たちもそうしました。
しかし、何度も山行を重ね、自分たちにはしっかりした高品質なものが必要だと感じ、多少高価でも信頼性の高いブランドのトレッキングポールを購入しました。
(たくさんの山歩きを重ねて行くことで、一回当たりの単価も下がっていきますからね☆良いものを長く愛用することが長い目で見ると節約につながります☆)
アドバイスとしては、最初はレンタル品や中古、安価なモデルから初めて、「役に立った!」「利用を続けたい!」と思ったら、良い物の購入を検討しましょう。
⇧参考価格 12,800円 アマゾン公式調べR7年12月)最初は一本ではじめてみるのもアリです!かめぴは一本杖の時はいつもこれです!T字でしっかり握りこめて安心感あります!
メリット・デメリットを知ったうえで賢く扱うコツ(まとめ)
これまでのメリット、デメリットについて、まとめてみました。
| メリット・デメリットまとめ | ポイント・対策 |
| メリット①歩行の安定感アップ | ふらつきを抑え、転倒リスクが軽減します。 |
| メリット②足腰の負担軽減になる | ポール1本で約3㎏の荷重分散(体重計で計測) |
| メリット③歩行速度の調整ができる | 下り坂のブレーキ、平地、登りの推進力 |
| メリット④安全性の向上 | 不安定な場所での転ばぬ先の杖として |
| メリット⑤万が一の護身用になる | 動物が寄ってきそうな危ない時の護身用に |
| デメリット①荷物が増えて重くなる | 積極的に活用する。計量モデルの購入 |
| デメリット②慣れないと逆に危ない | まずは散歩で利用、慣れることでリスクは軽減 |
| デメリット③歩行感覚の変化 | 両足で重心を支える感覚を重視、ポールは補助 |
| デメリット④費用、高価でお金がかかる | 良いものを長く使うことが、高コスパに繋がる |
メリット・デメリットを踏まえると、「みんなが持っているから自分も持ち歩く」というだけだと、扱いに苦労したり、思ったような負担軽減効果を得られないことがわかります。
しかし、デメリットもしっかり理解したうえで、上手にポールを活用できれば、体力に余裕をもって山歩きを楽しむことができますよ!
トレッキングポールの基本的な扱い方について
トレッキングポールを有効活用するには、技術が必要です。
そのためには、とにかくたくさんトレッキングポールを利用することでポールの扱いに慣れることが肝心です。下記に登山用ストックの扱い方について述べます。
自分に合うポールの長さを把握する
トレッキングポールを使うときは、肩の力を抜いて、肘をかるく曲げた状態でポールを持った時にポールが地面に付くくらいの長さにすると使いやすいでしょう。
登りでは少し短めに、下りでは少し長めにして突くのが一般的です。

実際に繰り返し使うことで、自然と心地よく使える長さが分かってきますよ。
ちなみに、身長180㎝のかめぴはポールの長さを登りは105㎝、下りは115㎝で使っています!
歩調、歩幅に合わせて、自然な姿勢を心がける
ポールをつくとき、身体から離れたところを付くと重心がズレてバランスが崩れやすいので気をつけましょう。

⇧良くない使い方。ポールが重心から遠く、体重をかけすぎています。ポールが万が一滑った時に、転倒リスクがあります。⇧
山道では、普段より歩幅をせまく、その歩幅に合わせて、重心の近くにポールを突くよう心掛けると良いでしょう。
上り坂:短めに持って、推進力に変える役割
坂道を登るとき、トレッキングポールを身体の少し前について腕の重さを乗せるようにすることで、足と膝にかかる重みを軽減することができます。
トレッキングポールの長さは、平地で突きやすい長さの5~10㎝ほど、短くして使います。(かめぴは登りと平地は同じ長さで利用しています)
腕の力だけでなく、背筋など、大きな筋肉を活用することで、重量軽減効果が大きくなります。
あくまで「重心を主に支えるのは、両足で!」という意識で登りましょう。

山歩きの時間が長くなるほど、トレッキングポールによる疲労軽減の効果を感じられますよ。
下り坂:身体のバランスを整え、衝撃を吸収する役割
下山は「下り坂で自然とスピードが出る」という物理的な面と「早くゴールしたい!」という心理的な面両方の効果で、スピードが速くなりがちですが、その分足にかかる衝撃も大きくなり、転倒リスクも上がってしまいます。
トレッキングポールを活用することで、両方のリスクを軽減できます。
ポールは平地の使用時より、5~10㎝ほど、長めにして突きましょう。(かめぴは、平地と登り105㎝、下りは115㎝にして、使っています)

⇧下りではトレッキングポールを地面についてから、足をその近くについて置きます。(足を置く場所を決めて、その横にポールを突くイメージ)。
一歩ずつポールを突くことで、スピードが付きすぎないためのブレーキの役割にもなります。
少しでも膝や腰に体重がかかるのを減らすことで、疲労の蓄積を軽減でます。下り坂はトレッキングポールの効果を一番実感できる場面ですね!
鎖やロープなどが続く場所では【ザックに収納】
大きな傾斜地、岩場では鎖やロープが安全のために配置してあることもありますが、このような場所では、トレッキングポールに頼らずに片付けて歩く方が安全です。


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私も最初は登山用品店で売っている中では比較的安価な登山ストックを購入して利用してみました。マジックマウンテンというメーカーの物でしたが、軽量で扱いやすかったので、かなりおススメです。
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私のように体重をストックにかけがちな使い方の人は、LEKIの丈夫なストックがおススメになります。強度と質量のバランスが絶妙で、持ち手の形状も持ちやすくて、長時間利用にグッド!
合わせて読みたい→ 【膝痛、体力不足の人必見】荷物が軽くなる⁉トレッキングポール活用方法
登山用品を揃えていくなかで、いちばん膝や腰への疲労軽減に役立つアイテムだと思ったのが、トレッキングポールです。
私も使い慣れるようになってから「もっと早くトレッキングポールを使っていれば良かったなぁ」と思ったものです。この記事が「トレッキングポールって必要?どうしようかな?」と悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。

